カーリースは、月々定額のリース料を支払うことで、契約期間の間はその車を自分のものとして使う事ができる、車の乗り方の選択肢の1つです。
仕組み上は車を借りていることになりますが、「リース会社の持ち物である車を」「月々定額の支払いで」「自分の車として」「長期間にわたって」利用し続けるしくみとなっています。
そのため、リース会社は契約にあたって月々のリース料が滞りなく最後まで支払われるか、申込者にとってリース料の支払いがリスクとならないかをチェックし、双方が安心してリース契約を結べるようにする必要があります。それがカーリースの審査と呼ばれるプロセスです。
本記事では、カーリース審査の概要や契約にあたって必要となる理由、チェックしている内容、審査に通らない要因や通りやすくするために取れる方法など、カーリースの審査を安心して申込いただけるための情報を詳しく解説します。
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1.カーリースとは
カーリースの審査について解説するにあたり、先にこの章でカーリースについて簡単に説明します。
カーリースは、乗りたい車と期間に応じた月々定額のリース料を払うことで、その車を自分のものとして使用することができるサービスです。
リース会社が契約者の代わりに車を購入し、契約者は契約期間に応じた月々定額のリース料を支払うことでその車を自分のものとして使用する権利を得る、というしくみになっています。
車両本体価格などの購入費用の他に、契約期間中の車の維持に関する固定費用も全て契約に含まれており、また車両本体価格は、契約満了時に残っていると想定される車の市場価値(=残存価格)を差引いた分のみを含んでいるため、乗りたい分(期間)だけリース料を支払うというサービスになっています。
そのため、車の購入に必要な多額の初期費用を用意せずに車に乗ることができる、契約期間中に必ず発生する維持費用の出費を抑え車の維持・管理がラクになる、といったメリットがあります。
月々定額のリース料で車を借りて使うことができるサービスであるため「車のサブスク」と称して展開されているケースも見かけますが、「リース会社の持ち物である車を」「月々定額の支払いで」「自分の車として」「長期間にわたって」利用し続けるしくみという点ではカーリースと同様になります。
そしてこのしくみがあるため、カーリースの契約にあたってリース会社所定の審査が行われるのです。
次の章から、カーリースの審査について詳しく解説していきます。
- ■カーリースについて改めて知りたい方むけの幅広い解説記事はこちら
- カーリースとは? 特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説
2.カーリースの審査について
月々定額のリース料を払って車を借りるカーリースですが、契約にあたっては一般的なローンなどと同じように審査というプロセスが存在します。
この章では、カーリースの審査とは何なのか、車を借りるサービスであるカーリースでなぜ契約にあたって審査を行うのか、という点について解説します。
カーリースの審査とは
カーリースの審査とは、申込者の支払能力や信用状況などを踏まえ、申込者の希望する条件に基づき算出されたリース料で契約を結んでも問題ないかという判断をする、リース契約を結ぶにあたってのプロセスのことを指します。
審査申込時に同意を得た上で申込者の信用情報を確認し、審査申込時に申告する申込者の基本情報(年齢、住所、家族構成など)や収入に関する情報(勤務先、年収など)などを踏まえ、申込内容に対する契約可否を総合的に判断する、というものになっています。
乗りたい車や期間、プランなどを基にリース料が算出され、その内容で契約を結びたいとなったときに申込者がWebや書面などでリース審査を申込み、リース会社は申込者が月々のリース料を滞りなく最後まで支払い続けることができるかということを判断し、問題なければ審査通過となりリース契約に進む、という流れになりますので、リース契約を結ぶにあたっての大事なプロセスとなります。
なぜカーリースの契約には審査が必要なのか
前章で述べたとおり、カーリースは「リース会社の持ち物である車を」「月々定額の支払いで」「自分の車として」「長期間にわたって」利用し続けるしくみのサービスとなっています。
リース会社にとっては毎月のリース料が滞りなく最後まで支払われることで利益となりますが、もしリース料の支払いが滞った場合は見込んでいた利益を失うことに繋がるため、そういうリスクを回避するためにリース契約前の審査が必要になるのです。
また、カーリースは途中での解約やリース料・契約期間の変更といったことはできず、はじめに決めた契約期間の間はずっと月々定額のリース料が発生し続けることとなります。
それにより、将来的に申込者の資金繰りが行き詰まってしまわないかという点も、結果論ではありますが確認していることになります。
究極的には、リース会社のリスクを回避することに加え、申込者に安心してカーリースを契約いただくことがカーリースの審査が必要な理由であると言うことができます。
3.カーリースの審査でチェックされる内容
リース会社と申込者の双方が安心してカーリースを契約するために審査を行いますが、年単位での長期契約がほとんどである中で、月々のリース料の支払いという将来的なリスク判断をどのように行うのでしょうか。
将来的なリスクを正確に読むことはできないため、カーリースの審査では、信用情報で過去の金融的な取引事実を、申込者の現在の基本情報や収入に関する情報で返済能力を確認し、申込者の希望条件に基づくリース料に対し支払可否を予測し、リース契約を結んでも良いかを判断しています。
では、カーリースの審査でどのようなことをチェックされるのかを解説します。
なお、リースの審査基準やチェック内容については全てを明らかにされてはいないため、一般的にリース会社が確認する内容についての解説とさせていただきます。
その1.信用情報
クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報のことです。
カーリースの審査の際には、申込者の同意を得たうえで信用情報機関に登録されている過去の金融取引情報を閲覧し、主に次の点をチェックしています。
債務に関する履歴
ローンやクレジットカードの支払い履歴、延滞情報などをチェックします。毎月の支払が必要となるカーリース契約の審査において、申込者が滞りなく最後まで支払いを行うかを判断する上で最も重要視される要素の一つで、支払に対する責任能力の有無をチェックしていると言えます。
借入れに関する履歴
借入れの有無や状況についても、信用情報で確認しています。既存の借入れがある場合、リース契約をすることで借入れが過剰になり、支払いが滞ってしまうリスクがないかという点などをチェックしています。
その2.返済能力
この要素については、現在の申込者の基本情報を基に判断することとなり、主に下記の内容をチェックしています。
勤務状況
勤め先がどこであるかや業種、雇用形態、役職、勤続年数、年収などといった項目を確認します。年収の金額は返済能力を表す最も具体的な数字かもしれませんが、契約期間が年単位の長期にわたるカーリースにおいては、勤続年数等にあらわれる収入の持続性といった要素も返済能力として評価対象となります。
居住状況
居住年数や居住形態(持ち家か賃貸か)などを確認します。同じ場所に住んでいる期間が長い場合や持ち家である場合には、生活の安定性が高く返済も同様に安定すると評価されやすい傾向にあります。
また、居住形態の差異で審査に通らないということはないものの、持ち家である場合には資産を保有していることとなり、審査で有利に働くケースもあります。
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4.カーリースの審査に通らない要因
カーリースの契約において、リース会社が利益を得るためには月々の支払が最後まで滞りなく行われることは大前提となるため、それが崩れる懸念があるとカーリースの審査は通りにくくなる傾向にあります。
カーリースの審査に通らないときの主なケースを下記のとおり解説します。
ケース1:信用情報に関する問題
カーリースは一般的な金融取引と同様に月々の支払いが発生するサービスです。
そのため、過去のローン返済の遅延やクレジットカードの滞納、債務整理など、信用情報にネガティブな記録がある場合、リース会社は申込者の支払いに対する責任能力を疑い、リース契約を結んだ場合に同じことが起こり得ると判断し、審査が通らないという結果に繋がってしまいます。
ケース2:不安定な収入
申込者の収入が定期的かつ安定したものでない可能性がある場合、リース会社は月々のリース料支払を最後まで継続できない可能性があると判断し、審査が通らないという結果に繋がる可能性があります。
このケースの具体的な該当例をあげることは難しいですが、特にフリーランスやアルバイト等の方ですと収入が不安定と判断される傾向にある様です。
ケース3:勤務状況
新しく就職あるいは転職したばかりで勤続年数が短かったり、または職を転々としていたりするケースでは、上述のケース2と同様に収入の安定性に欠けると判断される傾向にある様です。
この場合も、リース料の支払いを最後まで継続できないとリース会社から判断され審査を通過することができない可能性があります。
長い期間同じ職場で働いていることが、安定した収入源と見なされます。
ケース4:過度の借入れ
既に他のローンやクレジットカードの借入れ債務がある場合、月々のリース料支払いという追加の金融負担を背負うことで多重債務の状態に陥り、リース料の支払いが滞るリスクがあるとリース会社から判断されることがあります。
このケースは、信用情報に問題がなく安定した収入を得ている場合においても起こる可能性がありますが、申込者を多重債務のリスクから守るという側面もあると言えるでしょう。
ケース5:申込情報の不備や虚偽
申込書に不備がある場合や事実と異なる情報を申告していることが発覚した場合、信用情報や返済能力以前に虚偽の申告になるため、審査に通らないこととなり得ます。
真実の情報を正しく提供することが重要です。
参考情報:審査に通らない場合のリース会社からの救済措置
この条件は、申込者の支払能力に懸念がある場合にそれを補うための保証をつけるものであり、主に下記2つの条件が提示される傾向にあります。
条件1.連帯保証人を設定する
支払能力のある連帯保証人を設定する、という条件になります。民法第四百四十六条によると、
保証人は、主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負うとされており、その保証人のうち催告の抗弁権を排除され債務者と同様に請求を行う事ができるのが連帯保証人となります。
これをカーリースの審査申込に置き換えた場合、申込者の支払能力が不十分でありリース料が滞る可能性があっても、支払能力のある連帯保証人へ請求することでリスクを回避できる、ということになります。
申込者の年齢などによっては、審査申込前の段階でリース会社側から親権者を連帯保証人として設定するよう指定されることもあります。
条件2.保証会社の保証を利用する
リース料の支払いが滞った時に代わりに弁済する保証会社を付ける、という条件になります。連帯保証人と同様に、申込者からのリース料支払いが滞るというリスクを回避するための保証となっており、利用の際は保証会社の条件に基づく保証料を支払う必要があります。
なお、リース会社指定の保証会社を利用することが条件となるケースもありますが、その場合リース会社はその保証会社を信用した上で条件として指定するため、再度の審査を不要とすることが多くなります。
5.カーリースの審査に通りやすくするために
前章で述べたカーリースの審査に通らない要因を解消することでカーリース契約を進めやすくすることができますが、これらをリース契約のために今すぐに解消するということは難しいのではないでしょうか。
カーリースの審査に通るか不安な場合にできる対策は、リース料の減額です。
カーリースの審査では、契約者の希望内容に基づくリース料を対象の金額としているため、リース料を減額することで条件が緩和され、審査に通りやすくなる可能性があります。
リース料を減額するには、主に下記2つの方法があります。それぞれの方法について解説します。
対策1.頭金を設定する
頭金を設定することでリース料を減額し、審査の対象となる金額を抑える方法です。
カーリースの審査対象となる金額はリース料であり、頭金は審査の対象とならないため、設定する頭金の分だけ審査対象金額を減額することができます。
カーリースの審査に通りやすくなるための方法としてはもっとも直接的かつ効果が高いと言えます。
なお、近年は月々定額の支払という点で「車のサブスク」と称してサービス展開されることが増えており、そもそも頭金の設定ができないケースもありますのでご注意下さい。
対策2.リース料の安い車種を選ぶ
リース料の安い車種を選ぶことで、審査の対象となる金額を抑える方法です。
乗りたい車が決まっている場合にはグレードやオプション内容を検討するという方法になり、乗りたい車の候補がいくつかある場合はリース料の安い車種を選ぶ等という方法があります。
また、リース会社によっては期間限定で特定の車種のリース料を安くしていることがあるのでそれを利用したり、中古車リースを検討したりといった方法もあります。
ただ、リース料の差がそれほど出ないケースもありますので注意が必要です。
6.まとめ
月々定額のリース料を滞りなく最後まで支払い続けることがカーリースの契約条件でもあり、リース会社にとっても利益を得るための大前提でもあります。
それらが崩れてしまうリスクを避けるため、また、申込者を多重債務のリスクから守るという観点でも、カーリースにあたっては審査が不可欠となるのです。
リース契約を結べるか否かという分岐点になるため身構えてしまうこともあるかもしれませんが、審査でチェックされる内容自体は過去の取引履歴や現在の支払能力といったものであるため、過度に身構える必要はありません。
カーリースの審査をお申込みいただくにあたり、リース会社と申込者の双方が安心してリース契約を進めるためのステップとしてご理解いただければと思います。
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執筆者
「オリックス・カーリース・オンライン」編集部
- <公開日>2021年7月1日
- <更新日>2024年5月1日