新卒者の車選びについて解説!予算の決め方やおすすめ車種も紹介

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新卒で社会人になるにあたり、通勤のためにどうしても車が必要になるということがあります。
あらかじめ車が必要と分かっているケースもあれば、研修期間を経て配属先が決まって初めて車が必要になる、といったケースもあるでしょう。

本記事では、新社会人となる皆さまやその親御様のために、新しく車を手に入れるにあたってどういった点に注意し、どんな車種を選べば良いのかを様々な観点で解説します。
今すぐに必要ではないけれど、近いうちに車が欲しいという新社会人の方も、来たるべき時の参考情報としていただければと思います。

1.新卒者が車を選ぶときに気をつけたいこと

つい最近までは学生だった、という新卒社会人の皆さんが車を選ぶ際、そのライフステージ特有の注意点が存在します。
まずは、そういった気をつけたいポイントについて、1つずつ解説します。

ポイント1:どのような車の使い方をするのか

軽自動車やミニバン、コンパクトカーやセダンなど、車には色々なボディタイプがあり、恐らくは車を選ぶ上で最初に検討することになるがボディタイプではないかと思います。
ボディタイプの検討にあたっては、就活時の自己分析ではありませんが、まずは自分がどのような生活をし、どの様な車の使い方をするのかを考え、整理することが大事です。

「比較的近場を、自分1人ないし2人ぐらいで走り回るつもり」というのならコンパクトカーやハッチバックと呼ばれる小型のボディタイプが向いていると言えますが、「週末は友人と一緒に旅行やアウトドアに行きたい」というのならもう少し大きなSUVまたはステーションワゴンが選択肢になるでしょう。
そのほか、「旅行やアウトドアには行かない、1人で“走り”と“思索”に没頭したい」というのならクーペやオープンカーという選択肢も魅力的かもしれませんし、「とにかく大人数で行動するのが好き!」という人であれば、7~8人乗りのミニバンを買うのも良いでしょう。

ポイント2:運転経験が浅くても運転しやすいか

そもそも自動車の運転免許は18歳にならないと取得できないということを考えると、多くの新社会人の方々は運転経験がまだ浅い傾向にあるのではないかと思います。そのため、運転のしやすさも重要なポイントです。

具体的な数値などで表すことができませんが、車の運転にあたっては自車の前後左右の距離感(いわゆる「車両感覚」)をつかむことが非常に大切になるため、車両感覚のつかみやすさが運転のしやすさであるといえます。

可能であれば事前に試乗をすることが望ましいですが、事前の試乗ができない場合や、試乗前に注意点を押さえたいという人のために、車両感覚をつかみやすい車が持つ3つの特徴を解説します。

ボディサイズがあまり大きくない

車のボディサイズの大小は車両感覚を掴む難易度に直結します。
実際に車の運転席に座るとお分かりになるのではと思いますが、ボディサイズが大きいほど自車の前後左右の距離感(とくに前・後ろ・左)が遠くなり、車両感覚がつかみづらくなります。
また、前後を走る車や左側を走る自転車の動き、右側を走る反対車線の車の動きなどを走行しながらケアすることになるため、車両感覚がつかみづらいとなると思わぬ事故に繋がりかねません。

「全幅何mm以下がおすすめ」などの様に具体的な明記はできませんが、ボディサイズが小さければ小さいほど車両感覚がつかみやすく運転がしやすい、ということができます。

自車のボディの四隅の見切りがいい

ボディ形状によっても車両感覚のつかみやすさが変わります。具体的には、運転席からの視界で自車のボディ四隅の位置が正確に把握できるかどうか、という考え方になります。
たとえば、全体的に丸みを帯びた形状の車は運転席から自車のボディの四隅の位置が把握しづらく、ボディサイズが小さくても運転しづらいと感じやすくなります。
逆にカクカクした形状の車であれば運転席から自車のボディの四隅の位置が比較的容易に把握できるので、ボディサイズが多少大きくても運転しやすく感じることがあります。

近年では、ドライバーが目視しづらい死角の状況を教えてくれる機能を装備した車が増えていますが、自車周囲の状況も的確に把握する必要があるため、自分の目で車両感覚をつかむことが大切です。
これも明記が難しいですが、「カクカク」寄りの形状の車ほど運転しやすいということができます。

運転席からの視界が良い

運転席からの前方の視界や、後ろ・左・右を目視やミラーで確認したときの視界の良し悪しも運転のしやすさに影響を与えます。
視界が悪いとそもそも運転しづらくなることに加え、自車の周囲の状況把握が難しくなることで咄嗟の判断や行動が遅れ、とても危険です。
ウインドウの小さい車は運転席からの視野が狭くなりがちなので、なるべくウインドウの大きな車を選ぶことがおすすめです。

他にも、Aピラー(前席左右の斜め前方にある、フロントガラスの両端を支えているフレーム)の下に小さなウインドウが付いている場合は、その形状やフレームの太さが左右の視野に影響することがあるので注意が必要です。あくまで著者の主観ですが、以前車選びのために数台試乗をした際、このウインドウが前に大きいとAピラーの角度が立ちルーフが前方に長くなるため、左右や斜め上の視野が狭まる印象を受けた、という事もあります。

ポイント3:配属先や人事異動の有無はどうか

これから入社する会社が事業展開している地域や、転居を伴う人事異動の有無なども、考慮すべきポイントと言えます。
特に、広いエリアでビジネス展開している企業に入社する場合、車で通勤する必要がある地域に配属される可能性もあれば、都市部の近郊など通勤に車を使わない地域に配属される可能性もあります
また、降雪が多い地域であれば4WDという駆動方式が必須条件となることがほとんどですし、都市部の近郊に配属された場合は高さ制限のある立体駐車場を使う機会も出てくる可能性があるため、車高も考える必要がある、といった地域事情も考慮する必要があります。
そのため、もし事前に配属先が分かっていない場合、配属先が決まるまで車選びを進めないことも視野に入れておいた方が良いと思います。

また、配属後の転居を伴う人事異動の有無についても考慮に入れておいた方が良いと言えます。
転居を伴う人事異動がないのであれば深く考慮する必要はありませんが、全国に転勤する可能性がある場合は転居により今まで使っていた車が転居先の地域事情に対応できない、ということにもなり得ます
どの地域に異動する可能性があるか事前に知ることは難しいと思いますが、可能であれば転居を伴う人事異動の有無やその頻度の大まかな目安を聞いておくと良いでしょう。

ポイント4:安全装備が充実しているか

特に運転経験が浅いドライバーにとっては、安全運転を支援する機能が充実している車を選ぶに越したことはないと言えます。
最近は自動ブレーキをはじめひと通りの安全運転支援機能を標準装備している車種が増えていますが、一部の車種やグレードにおいてはメーカーオプションとなっていることもあります。
車両本体価格の安い車種やグレードにおいてその傾向が見られますので、検討の際は注意が必要です。

プラスアルファでこだわるのであれば、自分のライフスタイルに合った先進安全装備が付いているかどうかを見ると良いでしょう。
例えば休日に旅行やアウトドアなどで長距離を走りたい場合は、ACC(アダプティブクルーズコントロール=高速道路などで前方を走る車両を自動的に追従してくれる装置)や、LKA(レーンキープアシスト=車線の維持をサポートしてくれる機能)が付いている車はかなり重宝します。
ただし、これらの装備はメーカーオプションになることもあり、また設定の有無が車種によってまちまちです。
その他にも、最近は車庫入れをサポートしてくれる装置が付いている車種もありますので、駐車にあまり自信がないという人は検討しても良いのではないかと思います。

ポイント5:費用が負担にならないか

新社会人が車を持とうとする時、高額な購入費用や定期的に発生し続ける維持費用がネックになるというケースはとても多いのではないかと思います。
新生活のはじめはいろいろな初期出費が発生しますし、働き始めて間もない時は収入や貯蓄がまだ十分とはいえないことがほとんどです。
購入する車によって具体的な費用は変わりますが、車を持つ上で発生する費用について理解し、費用が負担にならない様な車の選び方をするということも重要になります。

新車ではなく中古車を探すということも、購入時の費用負担の軽減には良い方法でしょう。
新車の場合は各種オプションも加え安くても総額は100万円台~となってきますが、中古車であれば、充実した安全機能や低燃費、最新のデザイン等といった新車のメリットを我慢する必要はあるものの、新車と比べ車両本体価格が安いため経済的負担を抑えて車を持つことができます。
できれば最新モデルを新車で買いたいという本音はあるかもしれませんが、最近の中古車は状態の良い車両も多く、最新モデルの新車と大きく差がない機能を持つ中古車に出会えることもあります。

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2.車の購入や維持にかかる費用について

販売店のサイトやカタログ、冊子などで車の情報収集をする際、やはり車両本体価格やオプション代は気になるものでしょう。
しかし車の購入の際は、一般的に情報が出ている車両本体価格やオプション代の他に、車の登録や納車に関する諸費用や税金も発生することとなり、また、これら諸費用の具体的な金額は販売店で車の見積を取って初めて分かることも多いため、購入費用が思っていた以上に高くなるということもあります。
また、先ほど述べた様に車を持つにあたっては購入時の費用に加え維持費用も発生しますので、コストをトータルで考える必要があります。

それでは、車の購入時の費用や維持する費用にはどういったものがあるのかを解説していきます。

購入時の費用

車を購入する時には車両本体価格やオプション代金、登録や納車に関する費用の大きく2つの費用が発生します。
それぞれの費用について解説していきます。

車両本体価格・オプション代金

ここは読んで字のごとく、購入する商品そのものの代金であり、最も金額が大きくなる費用です。
車両本体価格については敢えて詳しく述べることはありませんが、注意したいのはオプション代金になります。
「必要なオプション装備はフロアマットだけ」という人もいるかもしれませんが、カーナビやETC車載器などのオプション装備が必要という人は多いのではないかと思います。
また、運転経験が浅い傾向にある新卒者の人の場合、後退時のバックカメラや先進安全装備などの運転サポート系のオプションも必要になり、合わせると大きな費用負担になります。

この費用を少しでも抑えるために、販売店へ値引きの交渉をしたり、販売店と相談のうえでオプション品を純正品ではなく量販店で売っている社外品にしたりといったことを行うのも良いでしょう。

登録・納車に関する費用

上記で述べたような、車の登録手続きや納車にかかる費用です。
諸費用の金額は車の排気量などによって変わりますが、一般的に軽自動車やコンパクトカーの場合ですと合計でおおむね10万円程度になると言われています。

①自動車税・軽自動車税(環境性能割)
車の購入により所有権を取得した際に課される税金です。車の環境負荷に応じ税率が4段階に設定されており、電気自動車や燃料電池自動車などは非課税となることもある一方、燃費基準を達成していない車は取得価額の最大3%の税金が課されます。

②自動車重量税
自動車の重量に応じ課税される税金です。購入時と車検時に車検証の有効期間分をまとめて課税されることとなっており、例えば自家用乗用車を新車で購入する場合は3年分をまとめて課税されることとなります。
なお軽自動車の重量税は、自動車の重量に関わらず一律の金額となっています。

③自賠責保険料
交通事故による被害者の救済を目的とし、自動車損害賠償保障法に基づきすべての自動車の所有者に加入義務が課されている保険です。自動車重量税と同様、購入時と車検時に車検証の有効期間分をまとめて支払うことになります。

④リサイクル料金
役目を終えた自動車を解体する際に、適切に処理するために必要な費用です。

⑤登録・納車時諸費用
ナンバー登録時にかかる手数料や納車費用など、車の登録から納車までにかかる手数料です。
販売店によって呼称が変わることもあり、また金額も一律ではないため詳細解説は割愛しますが、販売店の見積に記載される費用のうち上記①~④を除く費用は概ねここに該当します。

車を維持する費用

車を持ち続けるにあたって発生する費用で、決まったサイクル・金額で発生する費用と、車の使い方などによって発生頻度や金額が変わる費用があります。
それぞれの費用について解説していきます。

①自動車税・軽自動車税(種別割)
毎年4月1日時点での車の所有者に対し課される税金です。年に一度、5月頃に届く納税通知書を基に納税する必要があります。
普通自動車の場合は車の排気量に応じて税額が決まりますが、軽自動車は排気量にかかわらず一律です。また、新車の新規登録から一定期間経過した古い車は重課の対象となります。

②自動車重量税
登録・納車にかかる費用のなかで述べたように、車検のたびに車検証の有効期間分をまとめて課される税金です。
自家用乗用車の場合は新車購入から3年後の初回車検の時、並びに以降2年ごとの継続車検の時に、2年分の自動車重量税をまとめて納めることとなります。

③自賠責保険料
重量税と同様、自賠責保険も車を所有している間は車検の度に負担が発生します。

④その他の維持費用
上記①~③の費用は概ね決まったサイクル・金額で支払いが発生する、いわゆる「固定費用」となりますが、それ以外にも任意保険の保険料や故障したときの整備費用、車検の費用も発生します。
また、車両本体の維持費用ではありませんが月極駐車場を借りる必要がある場合、その費用も考えておく必要があります。

3.新卒で車を持つ方法

車を持つ方法は現金一括での購入の他にもさまざまな方法があります。
先ほど述べた車の購入や維持にかかる費用の負担方法などが変わってくるため、それぞれの方法にメリットやデメリットがありますので、ご自身の経済状況や考え方に合った方法を選ぶことが重要です。
以下に、車を持つ方法と新卒者というライフステージゆえのメリット・デメリットを解説します。

方法1:現金購入

文字どおり、現金一括払いにて車を買うのがこちらの支払い方法です。ご自身の貯金が十分にある場合や親御様からの十分な支援がある場合は有力な選択肢に入ってきます。

現金購入のメリット

金利や手数料といったものは発生しないため、総支払額は他の方法と比べもっとも少なくて済む。

現金購入のデメリット

手元の現金が大きく減るため、突発的な出費やライフイベントへの対応がしづらくなる。

方法2:ローン

銀行や信販会社から車の購入総額を借りて、36回や60回、120回などに分割して月々返済する方法です。

ローンのメリット

・頭金が必要なことは多いが、手元にある程度の資金を残すことができる。
・長期間の支払いが可能であるため、月々の負担を抑えることができる。

ローンのデメリット

・新卒者の場合は一般的に審査に通りにくく、融資枠も限られている。
・返済期間がある程度長いため、働き始めて間もないうちは負担に感じることもある。

方法3:残価設定ローン

ローンと同様に車の購入総額を分割して支払う方法ですが、購入総額のすべてを支払うのではなく、契約満了時に残っていると想定される車の市場価値(=残価)を差引いた残りの金額を分割で支払います。
据え置いた残価は契約満了後に精算することとなり、精算方法は大きく以下の3つとなります。
①新車に乗り換える(基本的に同じメーカーの車しか選べない)
②据え置いた残価で買い取る
③車を返却する

残価設定ローンのメリット

・月々の支払額を安く抑えることができる。
・そのため、より高額な車種やモデルを狙うこともできる。

残価設定ローンのデメリット

・据え置いた額は契約終了時に精算することとなり、その縛りが強い
・高額な残価を支払わなければ車は自分のものにならない
・精算時に車を返却する場合、車両状態などによっては差分を支払う必要があるため、車を自由にカスタマイズすることができない

方法4:カーリース

自分の乗りたい車と契約期間を選び、選んだ車をリース会社が代わりに購入し、月々定額のリース料を支払うことで車を自分のものとして使うことができるサービスです。
車の購入総額のすべてを支払うのではなく、契約満了時の想定残価を車両価格から差し引いた残りの部分のみを支払う形となります。

カーリースのメリット

・頭金や初期費用が不要なので、手元資金を取り崩す必要がない。
・車はリース会社のものなので、固定で発生する維持費用の支払い手続きは不要。

カーリースのデメリット

・ローンと同様、新卒者の場合は一般的には審査に通りにくい。
・契約期間中の解約はできない場合が大半。
・車はリース会社のものなので、契約が満了したら車は返さないといけない。

4.新卒者が車を買う時の予算の目安

新社会人が車を買う時に使える予算の目安は、一人暮らしをするか実家から通勤するか等の状況により人それぞれ異なります。
今回は、先ほど述べた車を持つ方法を大きく「現金一括払い」と「月払い」に分け、より予算が限られてくるであろう一人暮らしを例にそれぞれの方法の予算目安を解説していきます。

前提条件:収入と支出の目安

まずは、予算の目安を解説するにあたり前提となる収入や支出の目安について解説します。

1ヶ月の収入の目安

厚生労働省が発表している「
令和4年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)
」によれば、2022年の新規学卒者の学歴別にみた賃金の平均額は以下表のとおりです。
ただし、これらはあくまで額面であり実際は社会保険や税金などが差し引かれるため、最終的に手取としてもらえる金額は一般的に額面の約8割と言われています。
そのため、表には額面の金額の約80%(千円以下は四捨五入)を手取額として併記しています。
高校卒 専門学校卒 高専・短大卒 大学卒 大学院卒
男性 額面 18万3,400円 20万7,000円 20万4,100円 22万9,700円 27万1,900円
手取額 約15万円 約17万円 約16万円 約18万円 約22万円
女性 額面 17万7,600円 21万6,600円 20万1,800円 22万7,200円 25万6,900円
手取額 約14万円 約17万円 約16万円 約18万円 約21万円
男女計 額面 18万1,200円 21万2,600円 20万2,300円 22万8,500円 26万7,900円
手取額 約14万円 約17万円 約16万円 約18万円 約21万円
年収の目安を知りたい場合は、上記の数字に12ヶ月を掛け算すると算出することができます。

1ヶ月の支出の目安

総務省統計局が公表している
2023年家計調査(表番号1)
から抜粋した、一人暮らしの方の平均的な1ヶ月の生活費は以下のとおりとなります。
費用 金額
食費 4万2,049円
光熱・水道費 1万3,045円
家具・家事用品 5,760円
被服及び履物 4,447円
保健医療 7,367円
交通・通信 1万1,124円
教養娯楽費 1万8,794円
交際費 1万3,731円
合計 11万6,317円

なお、地域差が大きく出てしまう家賃は除いておりますので、実際には家賃を加えた金額が1ヶ月の支出の目安となります。

現金一括払いの金額目安

続いて、現金一括払いと月払いそれぞれの予算目安について解説します。まずは現金一括払いについて見ていきましょう。
一般論になってしまいますが、現金一括払いで車を買う場合は年収の半分程度の金額を上限にすると良いと言われています。
新規学卒者の学歴別にみた年収、並びに年収に応じた現金一括払いの上限額の目安を以下表のとおりまとめました。上限額の目安は、年収の半額から千円以下を四捨五入して算出しています。

高校卒 専門学校卒 高専・短大卒 大学卒 大学院卒
男性 年収 220万0,800円 248万4,000円 244万9,200円 275万6,400円 326万2,800円
上限目安 約110万円 約124万円 約122万円 約138万円 約163万円
女性 年収 213万1,200円 259万9,200円 242万1,600円 272万6,400円 308万2,800円
上限目安 約107万円 約130万円 約121万円 約136万円 約154万円
男女計 年収 217万4,400円 255万1,200円 242万7,600円 274万2,000円 321万4,800円
上限目安 約109万円 約128万円 約121万円 約137万円 約161万円

実際はこのとおりになるとは限りませんので、あくまで目安としてご理解いただければと思います。

月払いの金額目安

次に、ローンやカーリースといった月払いの場合の予算目安を見ていきます。
単純計算になりますが、先に述べた手取収入から支出を引いた金額が月払いの金額の上限になります。
新規学卒者の学歴別にみた手取年収から支出を引き、その金額から千円以下を四捨五入して算出した金額を月払いの上限額の目安とし、以下表のとおりまとめました。
なお、実際にはこの上限目安から家賃を差引く必要があります。

高校卒 専門学校卒 高専・短大卒 大学卒 大学院卒
男性 手取収入 約15万円 約17万円 約16万円 約18万円 約22万円
上限目安 約3万4,000円 約5万4,000円 約4万,000円 約6万4,000円 約10万4,000円
女性 手取収入 約14万円 約17万円 約16万円 約18万円 約21万円
上限目安 約2万4,000円 約5万4,000円 約4万,000円 約6万4,000円 約9万4,000円
男女計 手取収入 約14万円 約17万円 約16万円 約18万円 約21万円
上限目安 約2万4,000円 約5万4,000円 約4万,000円 約6万4,000円 約9万4,000円

収入や支出の厳密な金額は月によって変動しますので、上限いっぱいの金額を設定してしまうと生活に余裕が全くなくなってしまいますので注意が必要です。
また、こちらも実際このとおりになるとは限りませんので、あくまで目安としてご理解いただければと思います。

5.新社会人におすすめ!費用負担の少ない車種

上記のとおり、あくまで目安となるものの新社会人になって間もない時は車に使える金額は限られるため、本体価格の安い車種を選ぶのも費用負担を少なくするために重要です。
ここで、具体的にどういった車種を選べば費用負担を抑えつつ満足のいくカーライフが送れるのかを、
当サイトで車のレビュー記事を多数執筆いただいている”車のプロ”伊達軍曹に解説していただきます。
燃費や車両保険料率に代表される「守り」の要素と、自身の満足度や周囲からの評価度など「攻め」の要素という2つの軸をベースにした解説となっており、車選びの参考になる情報が詰まっています。

比較的近場を、自分1人ないし2人ぐらいで走り回りたいなら?

トヨタ ヤリス ハイブリッド

車両本体価格  204万4,000円~269万4000円
「攻め」評価点 ★★★★☆
「守り」評価点 ★★★★★

おすすめ車種その1は、「トヨタ ヤリス ハイブリッド」です。
2WD車のWLTCモード燃費は35.4~36.0km/Lと驚異的で、それでいて走行フィールの良さや走行性能の高さといった「攻め」のポイントも驚異的なトヨタのコンパクトカー。後席や荷室が狭いのが玉にキズですが、主に1~2名で乗るのであれば特に問題はありません。車両保険の料率が比較的低い(保険料が安く済む)という「守り」の要素もとても魅力的な、攻守に優れたコンパクトカーです。

日産 ノート

車両本体価格  229万9,000円~269万600円
「攻め」評価点 ★★★★★
「守り」評価点 ★★★★☆

おすすめ車種その2は「日産 ノート」です。
トヨタ ヤリス ハイブリッドは「攻め」と「守り」の双方に優れる素晴らしいコンパクトカーですが、日産のハイブリッドコンパクトカーである「ノート」にもご注目を。2WD車のWLTCモード燃費は28.4km/Lでありさすがにヤリス ハイブリッドには及ばないものの、それでも十分に低燃費ではあり、「攻め」要素である走行性能の高さはヤリス ハイブリッドに匹敵。そしてインテリアデザインのセンスは、ヤリスよりも断然上と評していいでしょう。車両保険の料率がヤリス ハイブリッドよりもやや上ですが、極端に高いわけではなく、「守り」も安定しています。

週末は友人を連れてキャンプなどに行きたいと考えているなら?

スバル クロストレック

車両本体価格  266万2,000円~288万2,000円(Touring)
「攻め」評価点 ★★★★★
「守り」評価点 ★★★★☆

おすすめ車種は「スバル クロストレック」です。
四輪駆動を得意としているスバルの中型SUVです。基本的にはクロスオーバーSUVと呼ばれる「乗用車的なSUV」ですが、悪路や雪道などの走破性能もかなり本格的です。また最新世代の「アイサイト」が全車標準装備であるため、高速道路で遠くまで走って行く際もかなり疲れにくく、「攻め」の要素に優れた車です。
上級グレードの「Limited」は車両価格300万円を超えますが、ベースグレードの「Touring」なら200万円台。そしてTouringでも諸性能と装備にはまったく不満はないはず。「守り」の面では実燃費がさほど良くないのがネックですが、車両保険の料率は低めです。

“走り”と“プライベートな時間と空間”に没頭したいなら?

マツダ ロードスター

車両本体価格  289万8,500円~367万9,500円
「攻め」評価点 ★★★★★
「守り」評価点 ★★★☆☆

おすすめ車種は「マツダ ロードスター」です。
マツダが1989年から作り続けている世界的に有名な2人乗りオープンカーです。エンジンは1.5Lのノンターボなので「絶対的な速さ」みたいなものはないのですが、まさに人馬一体といったニュアンスの軽快でシュアな走りはこの車でしか得られないもので、「攻め」の面が非常に優れています。WLTCモード燃費は16.8~17.2km/Lにとどまりますが、車両保険の料率は低め。ただし車両価格が300万円を超えるグレードも多いため、この車の場合は中古車を探してみてもいいいかもしれません。

「とにかく大人数で行動するのが好き!」というのであれば?

車両本体価格  242万8,500円~310万8,000円(7人乗り)
「攻め」評価点 ★★★★☆
「守り」評価点 ★★★★☆

おすすめ車種は「トヨタ シエンタ」です。
ちょっと欧州車的なデザインを採用しているので内外装デザインがとにかく洒落ています。5ナンバーサイズですが、シートアレンジを駆使することで車内はかなり広く使うことができます。2列シートの5人乗り仕様と3列の7人乗り仕様があり、7人乗り仕様の3列目は決して広くありませんが、3列目に友人などを乗せるのは「たまに」でしょうから、大きな問題にはならないはず。
ハイブリッド車のWLTCモード燃費は28.2~28.8km/Lと、ミニバンとしてはきわめて優秀で、車両保険の料率もやや低め。ハイブリッド車の上級グレードは車両価格がやや高めですが、中間グレードの2WD車(7人乗り)であれば269万円です。総じて攻守のバランスに優れたミニバンです。

6.費用負担を抑えてカーライフを送る方法

新社会人になって間もないうちは貯蓄が十分でないことが多く、収入も決して高くはない状態から始まります。加えて、新生活の始まりはいろいろな初期出費が発生しますので、車が必要になるとしてもどれくらいお金をかけるかについては慎重に検討する必要があります。
少しでも費用を抑えるなら新車より中古車を選んだ方が得策ではありますが、中古車は1台1台状態が異なってくるうえ、前のユーザーが車をどのように使っていたかという使用歴が分からないことが多く、初めての車として購入するには不安が付きまといます。

しかしオリックスカーリースの中古車なら、自社のリース車両として新車から管理してきた車両を取り扱っているため、車の使用歴が明確であるという独自の安心感があります。
しかも、使用歴が明確な自社リース車両の中から第三者機関の査定を基に状態の良い車種だけをピックアップしていますので、状態の良い車が揃っています。

新生活を共に始める車として、安心してお選びいただけるラインナップでお待ちしています。

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7.まとめ

学校を卒業しこれから社会人になるにあたって、通勤で車が必要となったり、プライベートを充実させるために車が欲しいとなったりするのではないかと思います。
これまでに述べてきたように、いままでは学生だったという新社会人の皆さんが車を選ぶにあたっては、そのライフステージ特有の気をつけたいポイントがいろいろあります。
それらのポイントやご自身の状況を考慮しながら、

最後に、これから新社会人となられる皆さんのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

執筆者
「オリックス・カーリース・オンライン」編集部

監修者
伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。自動車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。以来、有名メディア多数で新車および中古車の取材記事を執筆している。愛猫家。
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  • <公開日>2024年3月27日
  • <更新日>2024年3月27日